道の駅の話 第5話 [最近のお仕事]

 先日鹿児島県の道の駅桜島を訪問してきました。あいにくの雨の上、火山灰が降り泥雨になって、慣れていない私にとってはひどい天気でした。

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道の駅桜島 

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天気の良い日の桜島の噴煙の様子

今回は前もって約束していたのでS支配人が待っていてくれました。

 支配人曰く、そろそろ桜島小ミカンの時期ということですが、今年は桜島の爆発が続き降灰が多いため農産物に多大な被害が出ているそうです。見せていただいた小ミカンにも降灰に含まれる火山性ガスのためミカンの表面に色が変わった部分が散在していました。
 この道の駅桜島には三越などの百貨店から農産物の直接注文が来るそうで、今回のような出荷できる商品が少ない場合、大変苦労されるそうです。正直小売りや問屋は生産地の事情がよくわかっていない場合が多く、ご苦労されているなぁと私は感じました。
 S支配人は以前は地元JAの販売を担当されていた方で全国を営業で飛び回っていた方です。ですから全国に食品関係の人的ネットワークを持たれており、催事等で九州内や関西の百貨店から声がかかるらしく少ないスタッフでやりくりしながら出かけていくそうです。正直、催事販売の収支は赤字ですが、販売促進や宣伝広告の経費と考え、積極的に外に出るようにしているそうです。昨今、こういった損して得取れ的な考え方を持たれた駅長さんは少ないなぁと思っていたので、何か応援できればいいなと考えています。
 またS支配人は現在道の駅連絡協議会の鹿児島分科会の会長を務められています。今年の鹿児島分科会のテーマは「特産品フェアー」ということで、鹿児島道の駅ブランド商品の共同開発、鹿児島市の山形屋百貨店での道の駅フェアーの開催などを計画されています。鹿児島ブランドの普及のため日夜努力されており、私としましては全国展開を視野に応援していくことをお話してきました。 
 
 今回訪問し桜島の生活の厳しさを垣間見た気がしますが、生活されている皆さんは特に特別なものとは考えていないようです。人間はどんな厳しい環境でも慣れていくものかと感心した桜島訪問でした。

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大正3年の大爆発。この爆発で桜島は東側が九州本土と陸続きになりました。


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